僕の世代には、ぶっ刺さりの漫画。
大人になっても、ぜひ読み返して欲しい一冊です。
当ブログでは、寝る前に一冊は漫画を読む僕が、漫画の紹介と個人的な感想を綴っているブログです。
ネタバレを含みますので、予めご了承ください。
作者 雷句誠
連載期間 2001年~2008年
巻数 全33巻
掲載誌 週刊少年サンデー
出典:金色のガッシュベル1巻より
天才少年・高嶺清磨の家にやってきたのは、謎の赤い本を持った不思議な子供・ガッシュ
頭が良すぎてクラスで浮いていた清磨は、ガッシュとの出会いをきっかけに、クラスの友達と次第に打ち解けていきます
口から電撃を出す、ボロボロになっても翌日にはピンピンしている肉体、出会うまでの記憶が消失しているガッシュに、驚かされっぱなしの清磨
ある日、氷を操る子供・レイコムと出会い、ガッシュ達は戦うことになります
戦いに勝ったものの、ガッシュは自身の肉体について疑問を抱き始めます
そして、突如、清磨家に訪ねてきた、ブラゴと人間のシェリー
二人から、ガッシュは千年に一度、魔界の王を決める100人の子供の一人、魔物であることを知らされます。
出典:金色のガッシュベル1巻より
「第一の術 ザケル」
当時、小3だった僕はアニメ化されたガッシュを見て、すぐに心を奪われました。
電撃かっけえええええええええええええ!
ザケルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!
それで、初回アニメ放送から数日たって、本屋でガッシュをみつけ、そこから漫画を集めることに(当時、なぜか11巻から購入(笑)(笑))
出典:金色のガッシュベル1巻より
「清磨が変わったんじゃない‼」「清磨を見る友達の目が変わったんだ‼」
改めて読み返して、このガッシュの言葉は大人になってから見ると、受け取り方が変わりますね
清磨も好きで天才になったわけではないんですよね
そしたら周りが、「なんやあいつ」と、妬むようになったわけで
清磨自身は悪いことはしてないんですよね
1巻の冒頭のページには、清磨が天才少年で、周りの人間を見下している発言が、ちょいちょいあるんですよ
僕がもし、現実世界で清磨みたいな同級生がおったら、絶対に嫌いになります
頭がいいからって上から目線で偉そうに
お前なんて本気出したら..フンガフンガ
まぁでも、実際は「嫌う」というより「妬み」なんですけどね そりゃ、頭良くてルックスも良けりゃね、嫉妬しますわ
ですが、1巻作中で清磨&ガッシュが銀行強盗を退治する話があります
すると、清磨に対して周りの同級生の目は、
「あれ、清磨って度胸あるやん!」「(同級生の)水野ちゃん助けたんでしょ?かっこいい!!優しい!!」と、
「尊敬の眼差し」に変わるんですよ
「清磨が変わったんじゃない‼」「清磨を見る友達の目が変わったんだ‼」
↑の言葉は、当時の状況から言えば、「清磨を妬む周りの目」として、ネガティブな面で使われているわけです。
ですが、ガッシュと出会ってから、言動や行動が変わっていったことで、周囲の目は「妬み」から「尊敬」に変わるわけです。
清磨自身も変わったといえば、変わったと思います。
一方で、銀行強盗を退治したことがきっかけで、清磨の人柄が周囲から認められたわけでもあります。
清磨、実は良いやつやんけ!
出典:金色のガッシュベル1巻より
1巻終盤には作中では今後ライバルになる、ブラゴ&シェリーが突然、清磨宅へ訪れます。
そこで、千年に一度、魔界の王を決める戦いが行われ、選ばれた100人の魔物が本とともに、人間界に送り込まれていることを知らされます
ドア越しに3人の会話を聞くガッシュは、なんとも言えない悲しみの表情で描かれています...
というのも、ガッシュ自身「私はほかの人となんか違う」と感じ始めていたからなんです。
口から電撃を出したり、(基本自覚なし、術の発動中は気絶しているため)
ケガからの治りが早かったり、生きているブリをそのままかぶりついて食べるなど(←リアルで考えたら、多分一番グロテスクかも)
実は、ブラゴ&シェリーが訪問する数日前に、氷の魔物・レイコムと戦っているのです。
戦いに勝利したものの、自分と容姿が似ている子供が氷を吐く姿や、レイコムが持つ青い本が燃えて、目の前からレイコムが消えてゆく姿を見て、ガッシュは自分の力を徐々に認知していたのです
「私は...化け物なんだな」
レイコム戦後、ガッシュはうつむきながら、そうつぶやきます...
背景の夕日も相まって、この描写は、とても胸が締め付けられます...
そんな中、シェリーから「あの子供と一緒にいても、あなたには災いしか降らないのよ!!」と
強引に自宅に上がってきてはね、ヒス全開でこの言いようですよ まるでガッシュは疫病神のように...
金髪おさげの姉ちゃん怖...
初対面の相手にいきなり言うかね
(でもね、シェリーはシェリーでね、壮絶な過去があるんですよ それは後ほど…)
とはいえ、ブラゴ&シェリーは親切にも清磨へ、王を決める戦いをはじめ、一連の概要を説明をしたうえで、バトル開始
自宅に上がった時点で、術を放って、ガッシュの本を燃やせばいいはずなのですが、結果的にみれば、ブラゴ&シェリーは、ガッシュ&清磨がどんな人物なのか、総合的に見極めたかったかもしれません
1巻は、「ガッシュとの出会い」「氷の魔物・レイコムとの戦い」「ブラゴ&シェリーとの出会い」この3本柱がメインとなっています
で、この1巻だけで、ガッシュの素性が大まかに分かる一方で、意外と話の展開としては重たいんですよ
ですが、今後の話の展開の中で、ガッシュや清磨の初期の話が一番大事になってきます。
っていうのも、これは王を決める戦いを通して、魔界の子供と人間が、ともに成長していく物語だからなんです。
だからこそ、最初のまだ出会って間もないころの、ガッシュ&清磨の馴れ初め部分を知ることで、最終巻を見たときに、「二人はこんなに成長したんだな」と分かるのです。
術や絵がかっこよすぎて、物語の内容ってうろ覚えなんよね
改めて1巻みたら、ちょっとドンより気味
一巻を読んだことがある人も、読んだことがない人もぜひ、読んでほしいです。
ご覧いただきありがとうございました。
よろしければ次回もご覧ください。